Manjaro Linuxでは、どのミラーサーバーにアクセスするか、というのを /etc/pacman.d/mirrorlist というファイルで定義しています。例えば、sudo pacman -Syu というコマンドを実行すると、このファイルに書かれている、ミラーサーバーのリストの上の方から順に、パッケージのダウンロードを試みます。
mirrorlist のファイル内に書かれているサーバーの例:
## Location : Japan
## Time : 0.085
## Last Sync : 0:23
Server = http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/manjaro/stable/$repo/$arch
ここで、$repo はリポジトリを表す変数(core、extra、community、multilib)、$archはプロセッサのタイプを表す変数(x68_84、i686)を表します。
もちろん手動で(エディタを使って)リスト内のサーバーの順位を入れ替えることはできますが、通常は、pacman-mirrorsというコマンドを使います。(pacman-mirrorlist というパッケージがインストールされていることが前提です。通常はシステムのインストール時に入っています。)
sudo pacman-mirrors -g
ここで、mirrorlistファイルを更新するためには、-gオプションが必要になります。
さて、manjaro ではstable、testing、unstableの3つのブランチが用意されています。デフォルトではstableですが、testing、unstableへのアクセスも可能です。どのブランチにアクセスするかは、実は/etc/pacman.d/mirrorlistで設定することになります。unstableにアクセスしたい場合、次のようにpacman-mirrorsを使用します。 -b オプションでブランチを指定します。
sudo pacman-mirrors -g -b unstable
あるいは、/etc/pacman-mirrors.conf をroot権限で編集し、5行目くらいの"Branch=" という変数の値をunstableに書き換えます。
(参考)
https://wiki.manjaro.org/index.php?title=Access_the_Unstable_Repositories
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