ここでは、コンテンツマネージメントシステム(CMS)として、軽量で柔軟性に富むProcessWireを使用したwebサイトの構築について、書きたいと思います。
準備
必要なものは
次のとおりです。
- Apache(mod_rewrite及び.htaccessファイル取り扱いに対応させること)、Nginxの場合はこことかここを参照。
- MySQL 5.0.15以上
- PHP 5.3.8 以上(GDライブラリに対応させること)
あらかじめ、MySQLのデータベースを作成しておきます。
インストール
公式のサイトから、パッケージをダウンロードします(5/10時点の最新版は2.6)。パッケージを展開して、設置させたいwwwサイトのルートディレクトリにコピーします(ファイルの所有者、グループ、パーミッションを適切に設定します)。
ブラウザでwwwサーバーにアクセスすると下の画面になります。
この画面で緑色の「Get Started」をクリックします。すると、プロファイル(出力されるwebサイトの構成)の選択画面に移るので、プレビューを見ながらプロファイルを選択します。ここでは、「Default (Intermadiate Edition)」にしておきます。
「Continue」をクリックすると次に進み、webサーバーのシステム確認の画面に進みます。Nginxの場合、「Apache mod_rewriteが対応されていません」という意味のメッセージが出ますが、無視して、「Continue to Next Step」をクリックします。
データベース、タイムゾーン設定の画面に移りますので、予め作成しておいたデータベースの情報(データベース名、ユーザー名、パスワード)を入力し、タイムゾーンの設定、ファイルのパーミッションの設定を行います。
「Continue」をクリックして、上手く行けば、管理者情報の入力画面に移ります。管理者のパスワード等を設定します。それで次に進めば、インストールが完了します。デフォルトのサイトはこんな画面です。
設定画面
出力されたサイトの一番下に「Admin Login」というリンクがあります。そこをクリックすると、サイトの設定画面になります。
この画面上で、コンテンツの変更、追加を行っていきます。
ProcessWireのサイトで
チュートリアルが作成されていますので、そちらを参考にしてください。
サイトの外観・テーマ
ProcessWireにはWordPressでいうところのテーマ(Theme、サイトの外観)という概念はあまり無いみたいでWordPressのように、色々なテーマを配布しているわけではありません。一応、
「Site Profile」モジュールや、
「Blog Profile」モジュール等で基本的な構造を示したものを配布しています。
設定ファイルなど
Processwireでは出力するページの種類に応じて、テンプレート(template)を使い分けます。テンプレートはインストール直後は「Basic-page」等が設定されています。各テンプレートの追加や仕様の決定は管理画面上で行いますが、出力に際しては、webサイトのルートディレクトリの下の site/templates/ ディレクトリ内のphpファイルで行います(例えば、Basic-pageテンプレートの場合、basic-page.php)。
ProcessWireのインストール時に、webサイトのルートディレクトリの下の site/ ディレクトリにconfig.phpが作成されます。ここにインストール時の設定が記録されます。インストール時のプロファイルの選択で、「Default (Intermadiate Edition)」を選んだ場合、config.php内に以下の2行が書き込まれます。
$config->prependTemplateFile = '_init.php';
$config->appendTemplateFile = '_main.php';
これは、テンプレートに対応するphpファイルを実行する前と後で実行するファイルを指定するもので、例えば、テンプレート間で共通させる書式等がある場合、これらのファイルに書き込んでいきます。また、各テンプレートに対して上記の2行を無効にすることも、設定画面上でできます。
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