以前、
Manjaroiso によるカスタムLiveDVDの作成という記事でmanjaroisoというツールで、自分好みのLiveDVDイメージを作成する方法について解説しました。Manjaro 0.8.12からはManjaro-toolsが開発され、manjaroisoに代わってLiveDVDが作成できるようになりました。ここでは、その概要について説明したいと思います。
Manjaro-toolsは公式のリポジトリから入手できます。Manjaro-toolsについての説明は
wiki(英語)で書いてあります。Manjaro-toolsには色々な機能があるらしいのですが、LiveDVDの作成については、この
チュートリアル(英語)がわかりやすいです。
では、実際にManjaro-toolsを使用して、LiveDVDを作成してみましょう。作業の前に、manjaro-tools-iso-profilesをgithub(
リンク)から取得する必要があります。manjaro-tools-iso-profilesはDVDイメージを作成する際の設定ファイル群みたいなものです。
manjaro-tools-iso-profilesを取得・展開すると、「kde」「xfce」などのディレクトリが作成されます。「shared」ディレクトリに、各デスクトップ環境共通の設定ファイルが置かれています。
例えば、「xfce」ディレクトリに移動するとPackages-Xfceというファイルがあります。このファイルはxfce版のDVDイメージ(.isoファイル)を作成する際に同梱させるアプリケーションを記載したものです。ここに記載されたアプリケーションは、依存アプリケーションを含めてDVDイメージに加えられます。同様に、「xfce」ディレクトリ内には「Packages(sharedディレクトリからのインク)」、「Packages-Livecd(同)」が置かれており、必要に応じてこれらのファイルを編集します。
「xfce」ディレクトリ内に「xfce-overlay」という子ディレクトリがあり、この子ディレクトリの内容をインストールした後のシステムに上書きします。例えば、各ユーザーに共通の~/.xprofileを設定したい場合、「xfce-overlay」の /etc/skel/ ディレクトリ内に共通の .xprofile ファイルを置きます。
設定ファイルの編集が終了したら、システムにManjaro-toolsがインストールしてあることを確認したうえでmanjaro-tools-iso-profilesのルートディレクトリに移動し、buildisoコマンドを実行します。
例えば、xfceで64ビット(x86_64)のシステム、stable ブランチの場合、コマンドは次のようになります。
sudo buildiso -p xfce -a x86_64 -b stable
作業が終了すると、(デフォルトの設定の場合)/var/cache/manjaro-tools/iso/ ディレクトリ内にisoファイルが生成されています。
(かなり説明を端折っています。wiki、チュートリアル等を参考にしてください。)
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