Manjaro Linuxはgithub上でコードを公開しています。githubに公開されているものでmanjaroisoというツールがあって、そのツールを使えば自分好みのLiveDVDイメージを作成することができます。
githubのManjaroのチームのページから、
manjaroisoのページにアクセスします。このページ右側のの"Download Zip"をクリックすると、zipファイルがダウンロードされます。
manjaroisoページのReadmeに書いてあるとおりに作業を進めていきます。また、forumでの説明は
ここにあります。
もし、OSとしてManjaroが動いている状態でしたら、pacman で実行コマンドを予めインストールしておくことができます。
sudo pacman -S manjaroiso
ダウンロードしたzipファイルを適当な(空き容量が十分にある)ディレクトリに展開し(manjaroiso-masterというディレクトリが生成されます)、動作しているシステムがmanjaroではなくて、pacmanによるツールのインストールができない場合はsrcディレクトリに入り、"make install"でツールをインストールします。
その後、例えばxfceをデスクトップ環境にしてLiveDVDを作成したい場合、manjaroiso-master/configs/xfce/ に移動し、
sudo buildiso
と入力すると、自動的にパッケージのダウンロードが始まり、isoファイルの生成が行われます。
最終的にxfceの場合、manjaro-xfce-0.8.10-x86_64.iso という約1.2GBのファイルが生成されます。
manjaroiso-master/configs/shared/ の下に、Packagesというテキストファイルがあります。このファイルには、isoファイルに搭載するパッケージのリストが記載されています。つまり。このリストを編集することによって、インストールに追加・削除したいパッケージを選択することができます(
ただし、AURパッケージはできないみたいです。)。また、同様のリストは manjaroiso-master/configs/ 以下の各デスクトップ環境のディレクトリにもあって、 manjaroiso-master/configs/xfceにはPackages-Xfceというリストがあります。各々の環境に応じてこれらを編集し、インストールするパッケージを選択することができます。
manjaroiso-master/configs/shared/ の下に、overlayというディレクトリがあります。このディレクトリの下の usr や etc を編集することによって、インストールしたシステムの /usr や /etc の設定を行うことができます。例えば、manjaroiso-master/configs/shared/overlay/etc/skel/ 内で.bashrcを編集すると、インストールしたシステムの/etc/skel/.bashrc となり、ユーザーのホームディレクトリ内の.bashrcとなります。
この機能を使えば、自分好みのLiveDVDを作成することが可能です。例えば、manjaro-0.8.10のXfce版は初期状態だと、言語を日本語にするとデスクトップがクラッシュします。追加のフォントを予め入れるとそれを回避することができます。ついでにfcitx-mozcとか入れて、.xprofileも予めfcitxの設定を書き込んでおく、というのもできるはずです。いざ、やってみると、、
(次回に続くかも)
追記 8/10
どうやら、AURパッケージもisoファイルに追加できるみたいです(
参考)。ちょっと手間が掛かりそうですが。この機能を使えば色々面白い派生ディストリビューションを作成することができるのではないでしょうか。
PR