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rago1975の部屋

このブログは管理人が個人的に興味がある事項を書き留めておくメモみたいなものです。当面は、Manjaro Linux関係の記事が中心になります。

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Manjaro Linuxの時刻系はUTCがデフォルトです。

Manjaroを含むArch 系のLinuxディストリビューションでは、デフォルトでは、ハードウェアクロック(RTC)に協定世界時 (Coordinated Universal Time, UTC)を使用しています。詳しくはArchwikiの時刻の項を参考にしてください。Manjaroを日本のタイムゾーンでインストールすると、ハードウェアクロックは表示時刻の9時間前になります。

しかし、Windowsとデュアルブートしている場合、問題が発生します。Windows 7 ではハードウェアクロックはローカルタイムを使用しています。つまり、Windowsを起動すると、ハードウェアクロックがローカルタイムに書き換えられます(日本の場合、ハードウェアクロックが9時間進むことになります)。その後、Manjaro Linuxを起動させると、システム全体の時計が9時間先に進みます。

この時刻のズレが、システムのアップデート等に影響を及ぼす可能性が考えられます。Manjaro Linuxのパッケージのアップデート関係でPGP鍵エラーで躓いている、という報告を最近ネット上に散見しているのですが、その原因の一つに、システムの時刻のズレが考えられる事例もあるもようです。

Manjaroのコミュニティでは、この問題の解決策として、Windowsのレジストリをレジストリエディタ等で手動で書き換えて、WindowsのハードウェアクロックをUTCに変更することを推奨しています。(参考:Archwiki

あと、従来はシステムのネットワークでの時刻合わせにNTPデーモンが使用されていましたが、最近(Systemd213以降)はSystemdにNTPクライアントの機能が含まれるようになっているみたいです(systemd-timesyncd)。 root権限でtimedatectlコマンドを使用して、systemd-timesyncdを起動することができます。
# timedatectl set-ntp true
また、システムの起動時にsystemd-timesyncdを有効にするには、root権限でsystemctlコマンドを使用します。
# sudo systemctl enable systemd-timesyncd
systemd-timesyncdにおけるNTPサーバの設定は  /etc/systemd/timesyncd.confで行います。従来の /etc/ntp.conf と同じ感じです。
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プロフィール

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rago1975 (Takefumi Nagata)
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性別:
男性
自己紹介:
熊本在住の一般人です。Manjaro Linux関係の翻訳などを少々やっています。
twitter: https://twitter.com/rago1975

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