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rago1975の部屋

このブログは管理人が個人的に興味がある事項を書き留めておくメモみたいなものです。当面は、Manjaro Linux関係の記事が中心になります。

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Manjaro Linuxを使い始めて1年

確か、Manjaro Linuxを初めてインストールしたのが去年の6月29日なので、もう、使い始めて1年になります。

私は、今から10年以上前、大学院(化学系)の院生だったころ、研究室のメールサーバーなどおの管理をしていました。当時はSolaris、DEC OSF/1 をいじっていました。
大学院を出てからは、UNIXとか触る機会もなかったのですが、去年の春頃、ふと、「自宅のPCのデスクトップをLinuxにしよう」と思いました。Windowsでいろいろ遊ぶのに飽きたのだと思います。
それで、ます、openSUSE (KDE)を使い始めたところ、私がUNIX触っていた頃に比べて格段にデスクトップ環境が進化していて、操作もwindowsより使いやすくて、びっくりしました(今でもLinux初心者にはopenSUSEを勧めます。)。ただ、なんとなく物足りなさを感じてしまい、いろいろディストリビューションについて調べていたところにArch Linuxの存在を知りました。Archは面白そうだけれどもすごく面倒くさそうなイメージを持ちながら、distrowatchを眺めていたらManjaro Linuxが引っかかったわけです。

私がインストールしたのは0.8.6で、その時もインストールはスムーズに行きませんでした。当時のインストーラーはパティションを切るときにgpartedを呼び出していたのですが、英語以外の言語ではそのあたりが上手く表示されなかったことを覚えています。
それ以降、システムアップデートは上手くいっていて、システムのクリーンインストールの必要はなかったです。あらゆるパッケージが常に最新の状態に近いというのはすごいことだと思います。(ただ、この間、0.8.10のインストーラーの機能確認のためにクリーンインストールをやってしまったのですが。)

私が使い始めた頃は、日本語で入手できる情報は極めて限定的でした。manjarolinuxのドメインが何故か日本の出会い系業者が抑えていて、検索上位にそれが出るという状況だったと思います。この1年の間に少しずつ、日本のブログでも紹介されるようになって、若干ですがユーザーが現れるようになったかなと思います。

オープンソースのコミュニティでは、どこもそうですが、特にArch Linuxではユーザーのコミュニティに対する貢献が強く求められています。Manjaroもそうです。ですので、私もできることといったら翻訳ぐらいしかないのですが、ユーザーとしての立場で、ささやかながら貢献していきたいと思います。
Manjaroはドイツのディストリビューションで、Manjaro 公式のForumもヨーロッパの人が多く、向こうの思想的な雰囲気がなんとなく伝わってきて興味深いところであります。運営面でのゴタゴタ(揉め事)は日常茶飯事ですが、ユーザーとしては今の開発体制が当面続いてくれれば、と思います。

以上、特に面白くない話でした。
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Manjaro Linuxの紹介(その5)

pamac

pamacはXfce、mateなどのエディションでプリインストールされている、GUIのパッケージ管理システムです。KDE、Openboxエディションでは、似たような機能を示すOctopiが準備されています。特に設定を変えていなければ、Xfceでは、パネルに太陽のような形のアイコンが置かれています(pamac tray)。
ソフトウエアパッケージ(AURのパッケージを含む)の更新がある場合、アイコンが赤くなり、「〇〇種類の利用可能なアップデート」というメッセージが現れます。アイコンをクリックすると、したのようなウィンドウが現れます。
  
この例では、「ttf-umeplus」というパッケージが更新され、インストール可能であることを意味しています。このウィンドウで「適用」をクリックすると、自動的にアップデートが始まります。

pamacには、パッケージの管理機能もあり、システム上のソフトウェアの追加・削除を簡単に行うことができます。Xfceエデシションの場合、メニューから「システム」→「ソフトウェアの追加と削除」を選択すると、下のようなウィンドウが現れます。

「検索」タブを選択し、パッケージ名を入力すると、システム内及びリポジトリ上で利用可能なパッケージのリストが表示されます。ここの例では、「AURの検索」にチェックを入れたうえで「mikutter」を検索した結果の画面です。「状態」の欄にチェックが入っている場合、すでにシステムにインストールされていることを示します。新たにパッケージをインストールしたい場合、パッケージを選択し、このチェックボックスをダブルクリックすると、チェックボックスが「✔」に変わります。また、パッケージをアンインストールしたい場合同様の操作をすると、チェックボックスが「✖」に変わります。インストール(及びアンインストール)するパッケージの選択が終わったあとでウインドウ左上の緑の「✔」アイコンをクリックすると、インストール(アンインストール)が始まります。
pamacはいわゆる「Orphan」なパッケージを削除するのに効率的です。ソフトウェアのインストール、アンインストールを繰り返していくと、システムのどこにも使われていないライブラリなどがどんどんたまっていきます。「Orphan」なパッケージとはそのようなライブラリ等のことを指します。上の画面で「状態」タブに移動し、「Orphans」を選択すると、該当するパッケージの一覧が表示されます。上述の操作を行うことによって、「Orphan」なパッケージを簡単に削除することができます。

mhwd-kernel

manjaro の特徴の一つに複数カーネルのサポートがあります。0.8.10 Xfce版には3.12と3.10の2つのカーネルがプリインストールされています。試しにterminal上で
mhwd-kernel -li
と入力すると、以下の結果が出力されます。
Currently running: 3.12.22-1-MANJARO (linux312)
The following kernels are installed in your system:  
* linux310  
* linux312
これは、3.10と3.12がシステムに入っていて、現在3.12.22が作動していることを意味します。カーネルの追加と削除はmhwd-kernelコマンドで簡単にできます。詳細はManjaro wikiの該当ページを参考にしてください。
Manjaroは現在、カーネル3.14までサポートしています。例えば3.13を追加したい場合、terminal上で以下のように入力します。
sudo mhwd-kernel -i linux313
コマンドの「rmc」オプションを選択すると、現行のカーネルを削除することになります。
一方、カーネル(例として3.10)を削除する場合は以下のコマンドを入力します。
sudo mhwd-kernel -r linux310
カーネルの追加・削除を行った後、システムを再起動します。起動画面で「Advanced options for Manjaro Linux」を選択し、起動を行うカーネルを設定することができます。

Manjaro Linux 0.8.10 Xfceのインストールについて

先日も書いたとおり、Manjaro Linux  0.8.10がリリースされましたので、Xfce版をテストしました。
その結果、Xfceのインストールは一筋縄では行かないことがわかりましたので報告します。
  • デフォルト(英語)でのインストールは、問題なくスムーズに行きます。
  • インストールするときの最初の言語選択画面で「日本語」を選択してインストールした場合、インストール後のXfceのデスクトップが適切に表示されない(アイコン・壁紙が消える、マウスの右クリックが効かない)問題が発生します。英語でインストールした後、日本語にロケールを変更した場合も同じ症状が現れます。
  • この状態で、terminalを開いて、xfdesktop というコマンドを入力すると、このようなエラーメッセージが出ます。
xfdesktop: cairo-scaled-font.c:459: _cairo_scaled_glyph_page_destroy: Assertion `!scaled_font->cache_frozen' failed.
この原因は、適切なフォントがインストールされていないことが原因のもようです。したがって、手順としては、英語でインストールした後、日本語フォント(ttf-sazanamiなど)をPacmanでインストールして、その後にロケール等を日本語に変更する、というようにすれば上手く行くと思います。
(この件は、公式のforumに挙げる予定です。)

Manjaro Linux 0.8.10 リリース

Manjaro Linux 0.8.10がリリースされました。公式発表はこちらです。
 まだ、ダウンロードしていないので、確認できていないのですが、気がついたことを書いておきます。
 
  •  今回のリリースに際し、"User Guide"を併せて発表しています。全96ページもあります。User Guideには、主にManjaro Linux の入手からインストール、主要コマンドの説明が記載されています。
  • デフォルトのカーネルが3.10から3.12系列に変更になっています。
  • 0.8.9のインストーラーでは、isoファイルをDVDに焼いたものを使用してインストールしようとすると、Live起動画面が立ち上がらない場合がある、といった不具合がありました。今回のリリースについては、特にこのような問題は見当たらないみたいです。
 色々詳しい話は、今後書きたいと思います。

Manjaro Linuxの日本語入力に関する補足(未確認情報)

Manjaroの日本語入力については、先日書いたとおりなのですが、主にXfce Edition の情報を基にしたものです。Openbox Editionでは若干設定が違う模様です。
 2ちゃんねるのLinux板、Manjaro Linuxのスレッドに以下の書き込みがあったので転記します。
184 名前:login:Penguin [sage]: 2014/05/28(水) 11:32:51.71 ID:ILwDDI7x
>>181 御参考用として  94は本々xfce用ですので、cinnamonとMATAはそれでもOKでしたが。
Openboxは純粋なOpenboxとが有るようです。
CrunchBang はXfce4のデスクトップ環境の WM として使う場合のようでした。synapticを見ると。

Openbox な Arch Linuxインストール3
ttp://archbox.seesaa.net/article/215905286.html
2、日本語入力iBus と Anthy をインストール。

$ sudo pacman -S anthy ibus-anthy ibus
ibus 起動
$ ibus-daemon --xim &

ログイン時に自動起動させる設定ファイル ~/.config/openbox/autostart.sh
# 日本語入力
export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
/usr/bin/ibus-daemon --xim -d &

Openbox (日本語)
ttps://wiki.archlinux.org/index.php/Openbox_(日本語)

追記(8/14)

今更ながら、manjaro-0.8.10のopenbox Editionで確認したのですが、基本的には、Xfceと同様に.xprofileと.bashrcで設定を行うみたいです。

プロフィール

HN:
rago1975 (Takefumi Nagata)
HP:
性別:
男性
自己紹介:
熊本在住の一般人です。Manjaro Linux関係の翻訳などを少々やっています。
twitter: https://twitter.com/rago1975

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