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rago1975の部屋

このブログは管理人が個人的に興味がある事項を書き留めておくメモみたいなものです。当面は、Manjaro Linux関係の記事が中心になります。

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SourceForge.jpもはじめました。

先日、SourceForge.netのほうでISOイメージの公開しましたが、今回、その国内版というべき、SourceForge.jp でも、プロジェクトを開始しました。
http://sourceforge.jp/projects/manjaro-japan/
現在、ISOイメージしか置いていないのですが、日本向けの文書を整理して、アップしたいなとは思います。
私自身の能力と時間の問題で、ぼちぼちという感じになるかもしれませんが。
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Manjaro Linux distribution customized for Japanese

あまり、需要がないと思いますが、一応リンクを貼っておきます。なお、プロジェクトはこちら
http://sourceforge.net/projects/manjarojp/files/xfce/manjaro-xfce-0.8.10-x86_64-ja.iso/download

中身は前回書いたようなもので、日本語環境でインストールしてもxfdesktopがクラッシュしない、Fcitx-mozcによってインストール直後から日本語入力ができる、というものです。それ以外には、ほとんど手を加えていません。(デスクトップのフォントはttf-droid japaneseにしています。)

firefox, Libreoffice の日本語パッケージは、インストール後にManjaro settings manager で手動で入れる形になります。ただ、通常はインストールの後で「〇〇件の言語パッケージが利用できます。」という通知が表示されると思います。

追記 8/10 

元のファイルから"libdvdcss" を削除した、ISOイメージをビルドし、差し替えました。
http://sourceforge.net/projects/manjarojp/files/xfce/
もちろん、libdvdcssはインストール後、pacmanコマンドで容易に追加できます。

Manjaroiso によるカスタムLiveDVDの作成

Manjaro Linuxはgithub上でコードを公開しています。githubに公開されているものでmanjaroisoというツールがあって、そのツールを使えば自分好みのLiveDVDイメージを作成することができます。
githubのManjaroのチームのページから、manjaroisoのページにアクセスします。このページ右側のの"Download Zip"をクリックすると、zipファイルがダウンロードされます。
manjaroisoページのReadmeに書いてあるとおりに作業を進めていきます。また、forumでの説明はここにあります。
もし、OSとしてManjaroが動いている状態でしたら、pacman で実行コマンドを予めインストールしておくことができます。
sudo pacman -S manjaroiso
ダウンロードしたzipファイルを適当な(空き容量が十分にある)ディレクトリに展開し(manjaroiso-masterというディレクトリが生成されます)、動作しているシステムがmanjaroではなくて、pacmanによるツールのインストールができない場合はsrcディレクトリに入り、"make install"でツールをインストールします。
その後、例えばxfceをデスクトップ環境にしてLiveDVDを作成したい場合、manjaroiso-master/configs/xfce/ に移動し、
sudo buildiso

と入力すると、自動的にパッケージのダウンロードが始まり、isoファイルの生成が行われます。
最終的にxfceの場合、manjaro-xfce-0.8.10-x86_64.iso という約1.2GBのファイルが生成されます。

manjaroiso-master/configs/shared/ の下に、Packagesというテキストファイルがあります。このファイルには、isoファイルに搭載するパッケージのリストが記載されています。つまり。このリストを編集することによって、インストールに追加・削除したいパッケージを選択することができます(ただし、AURパッケージはできないみたいです。)。また、同様のリストは manjaroiso-master/configs/ 以下の各デスクトップ環境のディレクトリにもあって、 manjaroiso-master/configs/xfceにはPackages-Xfceというリストがあります。各々の環境に応じてこれらを編集し、インストールするパッケージを選択することができます。

manjaroiso-master/configs/shared/ の下に、overlayというディレクトリがあります。このディレクトリの下の usr や etc を編集することによって、インストールしたシステムの /usr や /etc の設定を行うことができます。例えば、manjaroiso-master/configs/shared/overlay/etc/skel/ 内で.bashrcを編集すると、インストールしたシステムの/etc/skel/.bashrc となり、ユーザーのホームディレクトリ内の.bashrcとなります。

この機能を使えば、自分好みのLiveDVDを作成することが可能です。例えば、manjaro-0.8.10のXfce版は初期状態だと、言語を日本語にするとデスクトップがクラッシュします。追加のフォントを予め入れるとそれを回避することができます。ついでにfcitx-mozcとか入れて、.xprofileも予めfcitxの設定を書き込んでおく、というのもできるはずです。いざ、やってみると、、
(次回に続くかも)

追記 8/10

どうやら、AURパッケージもisoファイルに追加できるみたいです(参考)。ちょっと手間が掛かりそうですが。この機能を使えば色々面白い派生ディストリビューションを作成することができるのではないでしょうか。

Manjaro settings manager


 Manjaro Linuxの色々な設定を実行するGUIツールとして、Manjaro settings manager というプログラムが用意されています。これを使えばロケールの設定や、ユーザーアカウントの追加、カーネルの設定をGUIで行うことができます。




言語(ロケール)の設定

Xfceの場合、アプリケーションメニューから、Manjaro settings managerを起動させることができます。(もし、アプリケーションに入っていない場合、pacmanで「manjaro-settings-manager」というパッケージをインストールすれば使えるようになります。)rootのパスワードを入力すると上のようなウィンドウが現れます。
この画面で「言語(Language)」をクリックすると、下の画面に切り替わります。


ここでは、英語(USA)と日本語が選択可能です。この画面で「追加(add)」をクリックすると、言語を追加することができます。「システムの言語」「システムのフォーマット」のそれぞれに言語を選択しチェックすると、次回の起動時から、システムのメッセージ等がその言語で表されるようになります。
注:システムの言語を選択し、再起動する前に、その言語が必要とするフォントをインストールしておく必要があります。(日本語の場合、ttf-sazanami等)フォントが無い場合xfdesktop等が起動しないトラブルが発生する可能性があります。

カーネルの設定

Manjaro settings managerを起動させた後の画面で、「kernel」をクリックすると下の画面に切り替わります。


この画面では、Manjaro Linuxがサポートしているカーネルのバージョンが表示されます。カーネルのバージョンによって青文字で「LTS」「Recommended(推奨)」というコメントがされています。画面の例では、Linux 3.12.24-1がインストールされていて、現在実行されていることが緑文字で示されています。各カーネルについて、「Install」をクリックすると、カーネルがインストールされます。ちょうどコマンドラインで「sudo mhwd-kernel -i」を実行するのと同じことをGUI上で行っています。
カーネルをインストールした後に、システムを再起動させ、起動画面で「Advanced options for Manjaro Linux」を選択し、起動を行うカーネルを設定することができます。

ManjaroとAntergos

私は、Manjaro Linuxのユーザーです。Manjaro LinuxはArch Linuxの派生ディストリビューションになるのですが、Arch派生のディストリビューションは他にいろいろあります。今回は比較的日本でも使用されているAntergosと比べてみたいと思います。
Antergosについてはlindwurmさんのブログに概要が紹介されていますし、Antergosのインストールおよび環境構築についてはぎっぽすねっとでまとめられています。ManjaroのユーザーもAntergosに対する意識があり、公式forumではManjaro vs Antergosというスレッドが1年以上にわたり展開されています。

インストーラーの入手

Manjaroのインストーラーは公式のサイトからたどっていき、sourceforgeからダウンロードできます。sourceforgeは日本の北陸先端科学技術大学などにミラーがあります。注意しなければいけないのは、デスクトップ環境ごとにインストーラーが作成されているのでダウンロードする前にデスクトップ環境を決めておく必要があります。Xfceエディションの場合、ファイルサイズは約1.2GBです。私の環境(イーアクセスのADSL)では、約2時間でダウンロードできます。

Antergosは公式のサイトからダウンロードできます。Antergosは後述しますが、使用するデスクトップ環境にかかわらず、1つのインストーラをダウンロードします。ファイルサイズは約880MBです。

インストール

現在(0.8.10)のManjaroのインストーラーはAntergosのものをフォークしたものです。したがってインストーラーの操作感は非常に似ています(Manjaroの翻訳についてはツッコまないでください)。

Manjaroの場合、特にトラブルがなければ15分くらいでインストールが完了します。インストールの後に以前紹介した手順でシステムを最新にする必要があります。ただ、この作業はバックグラウンドで行うことができます。

Antergosの場合、GUIインストーラーを起動したあとでデスクトップ環境を選択します。各種オプションを設定した後、インストールを開始するとインストーラーはリポジトリを同期させ、ソフトウェアパッケージのダウンロードを始めます。つまり、Antergosの場合、インストールはネットに接続していることが必須になります。インストールのオプションによるのですが、私の環境でXfceを選択し、AURのサポートをオンにした条件では、インストールに約2時間くらいかかりました。以上のプロセスを経ているのでAntergosはインストール完了の時点でソフトウェアが常に最新になっています。

パッケージ管理

まず、前提として"ManjaroはArchではない"ということは強調しなければいけません。ManjaroはArch派生ですがリポジトリはManjaro独自のものを使用し、Archのリポジトリにはアクセスしません。AURは使用することができます。stableの場合、Archから2週間程度の更新のタイムラグが発あります。その代わり、きちんと定期的にpacman -Syuを行っていれば、アップデートで死ぬことはありません(たまに、pacman -Syuuとかトリッキーな操作が必要になる場合もありますが。)。pacman-mirrors とかmhwd-kernelとか、Manjaro独自のコマンドは大変使い勝手が良いです。

Antergosは、インストールが終われば、Archとして管理することになると思います。Archwikiのドキュメントやforumに寄せられる情報をそのまま活用することができます。

GUIなパッケージ管理についてはManjaroは(Xfceエディションの場合)pamacがインストールされています。一方、AntergosはpacmanXG4というソフトがインストールされています。
pacmanXG4はとても多機能で、パッケージ管理の他に、リポジトリの同期や最速なミラーサーバーの探索を行うことができます。pacmanXG4はAURパッケージなので、Manjaroでも使用することができます。

ちなみにAntergosはデフォルトのブラウザとしてChromiumがインストールされています。Manjaroはfirefox(Xfce)、midori(openbox)、rekonq(KDE)となっており、ちょっと思想の違いが見えて興味深いです。

まとめ

以上、今回主にインストール作業周りについて比較しましたが、似ているようでお互いに特徴があります。

AntergosはインストールしてしまえばArchなので、Archの作法に則って管理できますし、Manjaroはその独自仕様によってより手軽にArchっぽいものを楽しむことができるのかなと思います。




プロフィール

HN:
rago1975 (Takefumi Nagata)
HP:
性別:
男性
自己紹介:
熊本在住の一般人です。Manjaro Linux関係の翻訳などを少々やっています。
twitter: https://twitter.com/rago1975

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