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rago1975の部屋

このブログは管理人が個人的に興味がある事項を書き留めておくメモみたいなものです。当面は、Manjaro Linux関係の記事が中心になります。

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Manjaro-tools を使用したソフトウェアパッケージのビルド

普段、Manjaro Linuxで公式リポジトリにない、AURパッケージをインストールする場合、yaourtを使用します。実際にyaourt で行っている処理は、AURのサイトからPKGBUILDをダウンロードし、PKGBUILDに書かれたスクリプトを実行してパッケージをビルド(pkg.tar.xz形式)、ビルドしたパッケージをpacman -U コマンドでシステムにインストール、というものです。

パッケージのビルドについては、Manjaro-toolsでも実行することができます。例として、AURパッケージの日本語フォントKoruri(パッケージ名:ttf-koruri)をManjaro-toolsでビルドしてみます。

まず、yaourt コマンド等でttf-koruriのPKGBUIILDをダウンロードします。
yaourt -G ttf-koruri
Manjaro-toolsのコマンドである、buildpkg コマンドを使うとビルドが開始されます。
buildpkg -p koruri -a x86_64
buildpkg コマンドを実行する際、root権限が要求されます。また、-a オプションを使用すると、64bit (x86_64) または32bit (i686)を選択することができます。(注:ttf-koruriについては区別ありません。)
ビルドが終わると、デフォルトでは、/var/cache/manjaro-tools/stable/ 以下のディレクトリに ttf-koruri-20141224-1-any.pkg.tar.xz というファイルが作成されていると思います。
例えば、公式リポジトリ上に無いパッケージを集めて、リポジトリを作りたい場合は、このようにpkg.tar.xz形式のファイルをビルドして、repo-addコマンドでリポジトリのデーターベースをビルドすることができます(参照:Manjaro wiki)。Manjaro-toolsの利点は、現在動かしているシステムに関係なく、64bit、32bitのパッケージを作成できることにあります。

次にmikutterをビルドしてみましょう。先ほどと同様にPKGBUILDをダウンロードして、buildpkgコマンドを実行します。すると、以下のエラーメッセージが出て、ビルドが中断します。
==> ERROR: 'pacman' failed to install missing dependencies.
これは、mikutterの依存パッケージが見つからない、という意味です。mikutter のPKGBUILDを見てみると、いくつかの依存パッケージがありますが、ruby-httpclient、ruby-moneta などはそれ自体がAURパッケージです。したがって、それらの一つ一つをビルドする必要があります。例えばruby-monetaをビルドする場合、以下のコマンドを実行します。
buildpkg -n -p ruby-moneta -a x86_64
ここで、-nオプションは後で依存されるパッケージ(ここではmikuter)をビルドする際に必要なものです。
全ての依存パッケージをビルドした後で、mikutter がビルドできるようになります。
buildpkg -p mikutter -a x86_64
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Manjaro Linux アップデート時のエラーについて(データベースをロックできません)

Manjaro Linuxをインストールした後、パッケージの更新を試みた時(sudo pacman -Syu)に、「・・・の更新に失敗しました(データベースをロックできません)」というエラーが出る場合があります。

manjaro linux では起動後、システム内のデータベースを自動的にリポジトリと同期させますので、そのプロセスの間、/var/lib/pacman/db.lck とい うファイルが生成され、ユーザーでパッケージの更新を行おうとするとエラーが出ます。そのプロセスが終了すると、大抵の場合は自動的にdb.lck ファイルは削除され、ユーザーでパッケージの更新ができるようになります。

それでも、何らかの原因でdb.lck ファイルが消えない場合は、手動で削除してください。

sudo rm /var/lib/pacman/db.lck

Manjaro toolsによるカスタムLiveDVDの作成

以前、Manjaroiso によるカスタムLiveDVDの作成という記事でmanjaroisoというツールで、自分好みのLiveDVDイメージを作成する方法について解説しました。Manjaro 0.8.12からはManjaro-toolsが開発され、manjaroisoに代わってLiveDVDが作成できるようになりました。ここでは、その概要について説明したいと思います。

Manjaro-toolsは公式のリポジトリから入手できます。Manjaro-toolsについての説明はwiki(英語)で書いてあります。Manjaro-toolsには色々な機能があるらしいのですが、LiveDVDの作成については、このチュートリアル(英語)がわかりやすいです。

では、実際にManjaro-toolsを使用して、LiveDVDを作成してみましょう。作業の前に、manjaro-tools-iso-profilesをgithub(リンク)から取得する必要があります。manjaro-tools-iso-profilesはDVDイメージを作成する際の設定ファイル群みたいなものです。
manjaro-tools-iso-profilesを取得・展開すると、「kde」「xfce」などのディレクトリが作成されます。「shared」ディレクトリに、各デスクトップ環境共通の設定ファイルが置かれています。
例えば、「xfce」ディレクトリに移動するとPackages-Xfceというファイルがあります。このファイルはxfce版のDVDイメージ(.isoファイル)を作成する際に同梱させるアプリケーションを記載したものです。ここに記載されたアプリケーションは、依存アプリケーションを含めてDVDイメージに加えられます。同様に、「xfce」ディレクトリ内には「Packages(sharedディレクトリからのインク)」、「Packages-Livecd(同)」が置かれており、必要に応じてこれらのファイルを編集します。

「xfce」ディレクトリ内に「xfce-overlay」という子ディレクトリがあり、この子ディレクトリの内容をインストールした後のシステムに上書きします。例えば、各ユーザーに共通の~/.xprofileを設定したい場合、「xfce-overlay」の /etc/skel/ ディレクトリ内に共通の .xprofile ファイルを置きます。

設定ファイルの編集が終了したら、システムにManjaro-toolsがインストールしてあることを確認したうえでmanjaro-tools-iso-profilesのルートディレクトリに移動し、buildisoコマンドを実行します。
例えば、xfceで64ビット(x86_64)のシステム、stable ブランチの場合、コマンドは次のようになります。
sudo buildiso -p xfce -a x86_64 -b stable
作業が終了すると、(デフォルトの設定の場合)/var/cache/manjaro-tools/iso/ ディレクトリ内にisoファイルが生成されています。

(かなり説明を端折っています。wiki、チュートリアル等を参考にしてください。)

Manjaro Linux Xfce-0.8.13-pre2 日本語

Manjaro Linux のXfce 版のバージョン0.8.13-pre2 (x86_64、i686) をリリースしました。
ダウンロード(OSDN.jprago1975.net)。

0.8.13はまだプレビューの段階ですが、この時点でのリリースにしたのは、日本語版の0.8.12で使用しているインストーラー(Caramares)の不具合が明らかになっているからです。0.8.13はインストーラーを以前から使用しているThus (Antergos のCnchiをベースにしている)に一旦戻しています。

LXQtもそのうち出します。KDEは上手くビルドできたら出しますが、ちょっと私の知識では難しいかもしれません。

Manjaro Linux公式サイトでSSL証明書の期限切れ

Manjaro Linuxの公式サイトで、まさかのSSL証明書の期限切れという事態が発生し、現在https:で接続する公式forumとwikiにアクセスできない状態になっています。(参照
(sudo date コマンドでPCの時計を4月6日9時以前に巻き戻せばアクセスはできるみたいですが。。)
近いうちに復旧するとは思いますが。

また、気になる動きといえば、新インストーラー calamaresのデバックが難航しているみたいで、既存のインストーラー thus (Cnchi ベース)の再開発を進める方針であること。そのため、manjaro 0.9.0 のリリース時期は未定の状況で、manjaroの次回リリースは0.8.13になることが表明されています。(参照

プロフィール

HN:
rago1975 (Takefumi Nagata)
HP:
性別:
男性
自己紹介:
熊本在住の一般人です。Manjaro Linux関係の翻訳などを少々やっています。
twitter: https://twitter.com/rago1975

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