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rago1975の部屋

このブログは管理人が個人的に興味がある事項を書き留めておくメモみたいなものです。当面は、Manjaro Linux関係の記事が中心になります。

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Ruby-mini_portile をアップデートしたら、mikutter の画像表示ができなくなった件

Manjaro Linuxでは、基本的にソフトウェアパッケージは常に最新版を使用します。パッケージの更新が公式リポジトリやAURにあがると、パッケージマネージャー(pamac、octopi)は「アップデートがあります」と通知をするので、ユーザーとしては脊髄反射的にアップデート作業を行います。

ここ数日、mikutterで画像表示がうまく行かないトラブルがありました。タイムライン上の画像のURLをクリックして、新しいウインドウで画像を開く際、「Loading」の表示で止まってしまう不具合です。

原因を調べたところ、8/25にRuby-mini_portileがアップデートされた(0.6.2→0.7.0rc2)ので、それをインストールしていたことがわかりました。
Ruby-mini_portileは、mikutterの依存パッケージである Ruby-nokogiriの依存パッケージです。このアップデートによって、Ruby-nokogiriがうまく動作しなくなったものと考えられます。
/var/cache/pacman/pkg のディレクトリに残っていた、0.6.2のパッケージファイルを使用して、sudo pacman -U コマンドで再インストール(ダウングレード)したら、不具合が治りました。

問題は、yaourtを使って、新規でmikutterをインストールしようとすると、依存パッケージとしてRuby-mini_portileの最新バージョン(0.7.0rc2)がインストールされてしまう、ということです。
パッケージのバージョン管理を考慮した解決策としては、まず、Ruby-mini_portileをインストールしますが、その際、PKGBUILDを編集して、バージョン番号等を書き換えて、0.6.2をインストールするようにします。その後、mikutterをインストールする、という手順になると思います。
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Manjaro LXQt-0.8.13.1 日本語 (x86_64、i686)

とりあえず、OSDNでリリースしました。他の場所でも、順次、公開していきます。
以前書いた、pacman.conf の修正を行っています。
また、(余計な)パッケージや、メニューの整理などもしています。
使い勝手がまだ悪いかもしれませんが、ご了承ください。

fcitx-configtoolとnetwork-manager-applet というパッケージをプリインストールしたせいで、GTK+3がシステムに入っています。2つとも、無くてもなんとかなるものですが、まあ便利なものなので、入れといたほうが良いかなと思いました。


Manjaro LXQt-0.8.13 日本語における pacman.conf の修正について(お願い)

OSDNのほうでも掲載しましたが、OSDN等から配布しているManjaro LXQt-0.8.13 日本語(以下LXQt日本語版と表現します。)につきまして、パッケージマネージャーpacman の設定ファイル(/etc/pacman.conf)内に適切とは言えない記述がありました。誠に申し訳ありません。
現在のところ不具合は発生していませんが、下記の方法で修正をおねがいします。 (次期リリースで修正する予定です。)

/etc/pacman.conf の修正(root権限で編集を行ってください)

  • 27行目 "IgnorePkg" で始まる行をコメントアウトしてください。
  • "Siglevel" の設定値が"Never"とされている箇所については、必要に応じて書き換えてください("Never"の場合、パッケージの署名は全て無効とされ、信頼されないパッケージがインストールされる恐れがあります。)
    • Manjaroの公式版の場合、"Siglevel"の設定をOptionsセクション内(42行目あたり)に記載し、設定値を"Required DatabaseOptional" としています。
    • 詳細は Archwikiの該当項 Archwikiの該当項 を参照してください。
このpacman.conf はコミュニティ版のLXQtの設定を流用しています。
コミュニティ版では、IgnorePkgで指定されているfontconfig、freetype2に該当するパッケージは独自リポジトリで提供していますので不具合は発生しません。
LXQt日本語版ではそのリポジトリを外しているので今後システムのアップデートで不具合が発生する可能性があります。
Siglevelに関しては、私はコミュニティ版の作者の考えはわからないのですが、セキュリティの観点からは"Never"とすべきではないと(私は)思います。



LightDM の不具合?について(Manjaro Linux)

7月13日のManjaro Linuxのアップデートで、報告が出ていたことなのですが、Manjaro Xfce でログインマネージャーとしてLightDMを使用している場合、Xfceセッションからログアウトしようしても、ログアウトされずに、Xfceのセッションが再び開始されるという現象が出ています。
で、その現象は7月29日のアップデートでも解消されていません。(Manjaro Forumのトピックその1その2

当面の対応法としては、~/.xinitrcの以下の行をコメントアウトすることによって、その現象が起きなくなるみたいです。
case $1 in
  xfce) exec dbus-launch xfce4-session ;;
  *) exec dbus-launch  $DEFAULT_SESSION ;;
esac

デスクトップ環境LXQtを使ってみよう

はじめに

Linuxをデスクトップの作業で使用する際、多くの方がデスクトップ環境を導入されていると思います。GNOME、KDEを中心として様々なデスクトップ環境があり、ユーザーは自由に選択することができます。今年はじめの記事ですが、各デスクトップ環境の特徴について、日本語の翻訳状況も含めて、あわしろいくや氏がまとめておられます。

私は2013年6月に初めてManjaro Linuxをインストールした時以来、一貫してXfceを使用し続けていました。現在、Xfceについては特に不満はありません。しかし、あわしろ氏の記事にもあるように、GTK+2ベースのXfceについて、先があるかどうかは、若干不安なところがありますし、2年使用していると、少し飽きてきたところがありました。

LXQtについては、もともとはLXDEの後継としてQt5で開発されはじめました。昨年10月に0.8.0がリリースされ、私も簡単にブログに書きました。当時はAURにgitバージョンしかなかったのですが、Manjaro コミュニティの有志により、独自リポジトリが建てられ、コミュニケーション版の開発が始まった頃です。その後、LXQtパッケージがManjaro公式リポジトリに入り、コミュニティ版も配布されるようになりました。

そういうわけで、Manjaro Linux LXQt-0.8.13 日本語版を出したついでに、私のPCもこれでクリーンインストールして、LXQtの環境構築を実際にやってみながら有用(かもしれない)情報を時間があるときに書いてみたいと思います。

Manjaro Linux LXQtの入手

LXQtのサイトによると、Ubuntu、Fedoraをはじめ、各ディストリビューションでパッケージが配布されているみたいです。Manjaro Linuxも公式リポジトリからパッケージを配布しているほか、インストール用イメージとしてコミュニティ版がリリースされています
今回は(手前味噌で申し訳ないのですが)日本語版(OSDNrago1975.net)をクリーンインストールしました。

インストール方法は、OSDNのリリースノートに書いてあるとおりで、10分ぐらいで終わりました。デスクトップの画面はこんな感じです。
LXQtはXfceよりもリソースの使用量は大きいみたいですが、体感上は、アプリケーションの起動などはXfceと比較して結構早く感じます。



アプリケーションの外観の設定

Manjaro LXQt インストール直後は、GTK+アプリケーションはごく少数(Gparted、Leafpad)しかプリインストールされていません。しかし、Firefoxはともかく、Sylpheed、Libreoffice、MikutterあたりはQtベースの代替がないので、結局インストールすることになります。その際、問題になるのがアプリケーションの外観が、GTK+、Qtでバラバラになることです。さらにQtでもQt4とQt5では個々に外観を設定する必要があります。

また、LXQtの場合、ウィンドウマネージャとしてOpenboxがよく使用されています。ウィンドウの枠や境界線の色や、フォントについてはOpenboxを設定することになります。

LXQt全体およびQt5ウィジェット

  • GUIによる設定アプリケーション: lxqt-config-appearance
  • 設定ファイル:  ~/.config/lxqt/lxqt.conf

Qt4 ウィジェット

  • GUIによる設定アプリケーション: qtconfig-qt4 (qtchooserパッケージが必要)
  • 設定ファイル:  ~/.config/Trolltech.conf
  • ユーザー設定ファイル(例えば~/.xprofile)に以下の文を追加する。(参照
    export QTCHOOSER_RUNTOOL=qtconfig
    export QT_SELECT=4

GTK+2 ウィジェット

  • GUIによる設定アプリケーション: lxappearance
  • 設定ファイル:  ~/.gtkrc-2.0

openbox

  • GUIによる設定アプリケーション: obconf
  • 設定ファイル:  ~/.config/openbox/rc.xml

デスクトップ・壁紙(デスクトップ上で右クリックで設定ウィンドウが開く)

  • 設定ファイル:  ~/.config/pcmanfm-qt/lxqt/setting.conf
LXQt全体およびQt5、Qt4についてそれぞれウィジェットのスタイルを「GTK+」(QGtkStyle)に設定すれば、外観はGTK+のほうに統一されます。

アプリケーションメニューの編集

上述したlxappearanceなどは、デフォルトでは、Lxqtのアプリケーションメニューには出てきません。それは、/usr/share/applications/lxapperance.desktop というファイル内に
NotShowIn=GNOME;KDE;XFCE;
という行が入っているからです(LXQtはKDEと判定されるみたいです)。この行を削除したものを~/.local/share/applications/ ディレクトリに保存し、一度ログアウトしてXを再起動させれば、メニューに現れます。(ついでにファイル内のName の行を編集して、好きな名前に変更することもできます。)

LXQtの翻訳について

LXDEでは、Pootleサーバーを使って翻訳が行われており、LXQtについてもそこで翻訳がされている、、と思っていたのですが、最近の変更はPootleには反映されていない模様です。直接Githubにコミットしたほうがいいと思います。

プロフィール

HN:
rago1975 (Takefumi Nagata)
HP:
性別:
男性
自己紹介:
熊本在住の一般人です。Manjaro Linux関係の翻訳などを少々やっています。
twitter: https://twitter.com/rago1975

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